勘助と信玄◆『風林火山』 [2007/01/27(土)]
大河ドラマの原作。ドラマの一話、二話が面白かったので読んでみた。文庫一冊なので割と簡単に読めてしまう。
武田信玄の参謀・山本勘助が主人公。勘助自体が存在が疑問視されている人物なので、想像の余地がたくさんあって小説やドラマ化するにはいい題材だと思う。一応、ドラマの原作だけど、ドラマと小説では設定が微妙に違うみたい。ドラマのほうが話を膨らませてある。一年間続くからね。
小説のほうは冒頭で勘助はすでにかなり年をとっている。40代後半かな。対照的に武田晴信(のちの信玄)の若々しさが描かれていてさわやかな感じ。信玄の側室になる由布姫は美しくて賢い。凛とした風情がとてもいい。しかし、戦国の女性は運命に翻弄されて、どうしてももの悲しい人生になってしまう。男は男で、攻めたり攻められたり、大変なんだけどねぇ。
若くて男っぷりがよくて美女好きな信玄と、年寄りで隻眼で足が不自由で見た目が醜悪という勘助。この妙に気が合う対照的な二人がそれぞれ魅力的に描かれていて、最後まで一気に読んでしまった。
【日本文学】【歴史・文化】【井上 靖】【武田 信玄】【山本 勘助】

