23才で行政書士事務所を構える著者は父からの暴力、不登校、リストカット、レイプ、援助交際、キャバクラ嬢、AV女優、精神病院入院など衝撃的な過去を持つ。本の広告や帯にかかれたこれらの言葉にあおられてつい読んでしまった。
父親からの暴力や暴力教師への恐怖感なんかは同情の余地があるけれど、それがすべての彼女の行動に影響しているかというと、そうでもないような気がする。こういう問題の根底に、よく、貧困があるけれど、姉も自分も大学に行かせてもらえているし、一浪して全寮制の予備校にも通っている。金銭的にものすごく困ってるって感じはしない。
学校ではいじめにあっていた訳ではなく、家族とはあまりうまく交流できていなくて家庭内ひきこもりような生活だったようだけど、それでも学校には行っていた。嫌なことから逃げているうちにどんどん後ろ向きの行動をとっているみたい。周りのせいにしているけど、本人の問題だよねー、と思ってしまった。
問題のある父親の話は途中から出てこなくなってしまった。東大に行って欲しいという母親からのプレッシャーはあったようだけど、それって本人の感じ方の問題だし。
カウンセラーなどにひどいことを言われたというけれど、きっと本人を見てるとそう言いたくなるんだろうな。本人は孤独感を持っていたようだけど、それは本人が周りの人の存在に気づかなかっただけなんじゃないの。
まさに、本のタイトル「君が世界を見捨てても世界が君を見捨てない」。周りがいくら関わりを持とうと思っても自分から世界を見捨ててしまっている人にはなにも届かないというのはありうる。まず、自分が心を開かないと。自分が気づかないと。
それに気づくまでに、あれやこれや自分をいじめてしまったのよね。きっと。援助交際したりキャバクラで働いたり、AVに出てみたり、考えようによってはすごく行動的。私だったらひたすらひきこもっちゃうかも。
同じような思いにかられている人には共感されるかもしれない。逆にまったくこういう状況にない人には同情されるかもしれない。けど、なんだか私には安易な方に逃げる甘えた人のように思えてしまった。
心の病と言ってしまえばそれまでだけど、それだけじゃなくて、本人の性格的な問題もあるような気がする。
文才もあるし、どうやら絶対音感もあってピアノやエレクトーンも得意だという。ピアノ習えるなら全然貧しい家庭じゃないような気がする。デブでブスで、巨乳がコンプレックスだったらしい。それは自分でそう思っているだけで、そうでもないんじゃないかなぁ。巨乳なんて羨ましい限り。私なんてなろうと思っても AV女優になんてなれないよ。そういう「才能」に自分が気づいてないだけ。
周りの所為にしないで、自分でちゃんと歩かないとね。行政書士として立派に働いているらしい彼女にはもうそういう言葉は無用かもしれないけど。

