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兵士の心の傷◆『少年は戦場へ旅立った』 [2006年07月07日(金)]
少年は戦場へ旅立った
ゲイリー ポールセン(著) 、Gary Paulsen(原著) 、林田 康一(翻訳)
あすなろ書房
¥ 1,260
[単行本] 19cm x 13cm , 115P
2005-12 / ISBN:4751521977

夏休みの読書感想文の課題図書にもなった児童書。15歳で年を偽って戦争に参加した少年の物語。モデルとなったのは実在の人物らしい。

その戦争はアメリカの南北戦争。日本では明治維新のちょっと前くらい。気軽な気持ちで軍に入った少年だったが、実際の戦闘は激しく、参加するたびに精神を傷つけられてゆく。

銃弾が飛び交い、隣にいる仲間が次々と倒れる。無惨な死体。次に死ぬのは自分かもしれない。殺さなければ殺されるという極限状態。少年も多くの敵を殺した。

奇跡的にも生き残った少年だったが、体も心もボロボロになり、若くして亡くなった。

戦争の愚かしさ、殺戮の無意味さがひしひしと伝わってくる。

個人的な恨みなどなにもない人を殺すのだ。平和なときならば、殺人は重い罪に問われる。しかし、戦争ではそれが許されてしまう。しかも、多く殺せば褒められることだってある。こんな理不尽なことがあっていいのだろうか。この本はそう問うているような気がする。

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