夏休みの読書感想文の課題図書にもなった児童書。15歳で年を偽って戦争に参加した少年の物語。モデルとなったのは実在の人物らしい。
その戦争はアメリカの南北戦争。日本では明治維新のちょっと前くらい。気軽な気持ちで軍に入った少年だったが、実際の戦闘は激しく、参加するたびに精神を傷つけられてゆく。
銃弾が飛び交い、隣にいる仲間が次々と倒れる。無惨な死体。次に死ぬのは自分かもしれない。殺さなければ殺されるという極限状態。少年も多くの敵を殺した。
奇跡的にも生き残った少年だったが、体も心もボロボロになり、若くして亡くなった。
戦争の愚かしさ、殺戮の無意味さがひしひしと伝わってくる。
個人的な恨みなどなにもない人を殺すのだ。平和なときならば、殺人は重い罪に問われる。しかし、戦争ではそれが許されてしまう。しかも、多く殺せば褒められることだってある。こんな理不尽なことがあっていいのだろうか。この本はそう問うているような気がする。 |