ちょっと不思議な世界と日常は隣り合っていて、小川洋子の小説ではそれが違和感なく同時に存在している。短編集なのだけど、それぞれの作品は繋がりあっていて、時間と空間を共有しているような共有していないような。
静かで淡々としていて、でもなにか中心にはほんわか暖かいものがあって、ほんとうに不思議な世界。どこにでも居そうな、でもどこにも居ないような登場人物たち。現実と非現実の絶妙なミックス。小川洋子はくせになるのだ。