もともとは1993年に出版されたもの(文庫になったのは1999年)。なので、ネタが古い。
久美沙織の作品はコバルト文庫でヒットを飛ばしていた頃によく読んでいた。出てくる言い回しがその頃を彷彿とさせて、なんだか懐かしかったけれど、当時は気にならなかったのに今読むと妙に鼻についたりして、私も年を取ったなぁと思った。
作家になりたい人を対象にした講座を本にまとめたもの。久美さんに言わせれば、これは小説以前の、作文術だそうだ。とはいえ、ちゃんと小説にも応用が利くようなテクニックも網羅されている。
自分で小説を書かなくとも、小説家はこんなことを考えながら書いているのかということが分かって面白い。
新人賞受賞作を書くためのレベルとして、プロのヘタな作品を基準にしないように、など、含蓄に富んだ言葉も多々飛び出す。
毎日ブログを書いている私としては、書いているうちに自然に身につけているテクニックもあり、また、なるほどそうかと思ったテクニックもあり、けっこう参考になった。でもネタが古いので、読んでいて辛くなるときもある。 |