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それぞれの恋愛◆『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』 [2005年03月29日(火)]
泳ぐのに、安全でも適切でもありません
江國 香織(著)
集英社
¥ 480
[文庫] 16cm , 227P
2005-02 / ISBN:4087477851

恋愛の短編10編。それぞれの日常と、それぞれの「変」を描く。「変」っていうのは、その人たちの間だけのルールのようなもの。どこの家庭でも、「普通」っていうのはなくて、絶対にその家庭だけのルールとか文化のようなものがある。例えば、ご飯のときはテレビは見ないとか、お風呂はお父さんからとか、ラーメンの賞味期限が過ぎても一週間は大丈夫、とか。お嫁さんとか同居すると、そういうルールに慣れないから大変なのだ。

で、そういうルールって友達の間とか、男女の間にも存在していて、本人たちには都合がよかったり当たり前なんだけど、他人から見たらちょっと「変」だったりする。江國香織はそういう「変」なところを普通に描くのがうまい。と思う。

特別な事件は起こらない、淡々とした日常なのだけど、だけどそれは決して「普通」ではなくて、その時、その瞬間にその人たちの間に起こった特別な事なのだ。それに、なんとなく共感したり、「え?」って思ったり、そんなこともあるのかなぁと思ったり。不倫とかね、普通の事のように書いてある。相手に奥さんがいるというだけで、本人にとっては普通の恋愛なのよね。実際に好きになったらそんな感じだろうなと思ってしまう自分がいる。恋愛って切なくて痛いなぁ。。。痛いのも切ないのも嫌だから、わたしは、ついつい敬遠してしまう。だから負け犬なのか…。

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