世界的に売れているらしい。犯人捜しではなくて、死者のダイイングメッセージの暗号を解き明かしてキリストの聖杯の行方を捜すという冒険小説みたいな設定が面白い。
殺されたルーブル美術館の館長は暗号の達人。その娘と共に暗号を解読してゆくのが大学教授で象徴学者のロバート・ラングドン。警察に犯人の疑いをかけられ、逃げながら次々と暗号を解いてゆく。
最初は殺された館長の不可解なダイイングメッセージ。巨匠レオナルド・ダヴィンチの作品を自らの身体で再現し、何を伝えようとしたのか。ひとつ解けたと思うとまた新たな暗号が出現して飽きさせない。ダヴィンチの「モナリザ」「岩窟の聖母」「最後の晩餐」など誰もが知っている名画のナゾもてんこ盛り。美術に興味の人でも思わず「ヘェー」と思ってしまうだろう。
キリスト教や十字軍のエピソード、教会などの歴史的建造物もたくさん登場するので、宗教や建築、美術に興味のある人ならなお楽しめるかもしれない。
わたしの場合は、「最後の晩餐」に手が一本多いとか、以前聞いたことがあるようなエピソードもいくつかあって、素直に「ヘェー」と思えなかった部分もあるけど、ふむふむなるほどと思う部分も多くて面白かった。どこまでがフィクションなのか分からないのがちょっともどかしい。こういうのって、ノンフィクションのほうがハマれるのだけど。 |