『スキップ』『ターン』に続く「時と人」シリーズの三作目。熱烈にすごく好きという訳ではないのだけど、なんとなく好感をもつ作品郡。時間がテーマなのだけど、中心にいるのは「人」で、SFっぽくない。
『リセット』は、ほんとうにゆっくりした時間の流れが描かれていて、読んでいて心地いい。主人公の回想っぽい語り口がおっとりと、ですます調で、戦時中の話だというのに安心感があるというか、あまり危機感がない。神戸のお金持ちという設定のせいもあるけれど、こういう戦時中の描き方をしている作品ってあまり読んだことがなかったので、新鮮だった。確かに、こういう人たちも大勢いたんだろうなぁ。
33年に一度やってくる獅子座流星群が大量に流れる年がキーワードになって輪廻転生をして来世で結ばれる恋人たちの話。前世を覚えている人って実際に居そう。赤ちゃんなんかは覚えているらしいし。実らなかった恋が次の人生で実るっていうのはロマンチックかも。
それよりも、なんだか戦時中の女学生と男子学生の淡い恋心がくすぐったくて、なんだかほんわかする作品だった。 |