この本を書いている人ってなんか辛そうだなぁと思いつつ読んでいたら、あとがきで著者がほんとに辛かったと告白していた。
だってなんかもう苦しい。なんかねぇ、主人公がなんとも言えない「負のエネルギー」を発散してるのよ。なんなんでしょう。いったい。
でも自分にもまったく経験がないわけでないような感情もあって、身につまされるというか、同情するというか。でも共感はしないけど。
ストーカーもどきの男の子と物書きの女性が主要な登場人物なんだけど、二人ともなんだかなぁなのだ。どうしてそういう思考回路でそういう行動に走るのか、理解できないままストーリーは進んでいって、ちょっと恐ろしいような展開になりかけつつも大事件にはならないまま日常に収束してしまう。
自分が当事者だったらたぶん絶対こんな展開にはならんだろうなぁと思う。登場人物たちの性格がそうさせているみたい。だから場面場面で「ほう、そうくるか」という驚きもあったり。「なぜ、そこでそうなる!?」と突っ込んでみたくなったり。
なんだか振り回されてしまった感じ。煮え切らないまま。でもそう、この煮え切らない感じって、ほんとの日常の感じかも。みんなちょっとづづ煮え切らないまま生活してるのよね。だから行動は理解できなくても、ちょっぴり現実味があったりして。
でもね、日常が煮え切らないからこそ、小説ではスパスパっと煮え切って欲しいもんだ。 |