この本を開くと「そういえば、こんなのうちにもあったよ」というものでいっぱい。昭和30年代、40年代の家庭にあったものを集めただけなのに、なぜだかとっても懐かしい。
プラスチックのおはじきや、おままごとセット、学校で使っていた「さんすうセット」、お母さん手作りのレースの椅子カバー、花柄の保温ポット。うちにもあったはずなのに、いつのまにかなくなってしまった。
そういえば昔のテレビはリモコンなんてなくて、チャンネルをガチャガチャ回していたなぁなんて思い出も蘇る。子どもの頃にはアンテナ付きのテレビもまだ健在だった。
当時のファッション雑誌は今見るとやけに新鮮。服の生地の模様はレトロ調でかわいい。最近こういうものが復活してブームになりつつあるみたい。昔の包装紙だって、5.6年前に見たら「なんかダサダサ〜」って思っただろうけれど、今見ると「かわいい〜」。
私は昭和40年代の最後のほうの生まれだけれど、私を含めてこの時代に子どもだった人たちにとってはココロトキメクものがあるのだ。懐か可愛い。
お父さんの部屋はじゅうたんで、木目調のオーディオセットやマニュアルのカメラなんかがあった。お母さんは毛糸でひざ掛けを作ったりしていた。おばさんはたばこの箱を折り畳んで傘を作ったりしていた。
実用品はほとんどないけれど、置き物などはまだ当時のものが飾ってあったりする。家の中で昭和のかほりを感じる一画だ。平成ももう15年。そろそろ昭和も「懐かしい」という時代になってしまうのね。大正ロマンならぬ昭和ロマン。今の中学生は昭和を知らないということかぁ。いやはや、なんだかなぁ。 |